Tom Misch『Geography』

皆さんはもう聴いただろうか?
ついにあのTom Mischが、今月6日に初のアルバムをリリースしたとのことで、
一気に日本国内でもファンが増えただろうと、この頃SNSを通じても感じる。

一足先に『Beat Tape1』で完全に大ファンになってしまった私は、
先んじて公開されていた「Movie」(しかもこの曲、インスタで過去にUPされてて印象に残ってる)を聴いて、すぐにこのアルバムの完成度に大きな期待を抱いたが、
やはりやはり”ハズレ”曲などあるはずもなく、最新のTom Mischを感じるには十分な内容だったと思う。

さて、Tom Mischを知らない方のために、ここで軽く彼自身のことに触れるが、
ロンドン出身でまだ22歳!のシンガーソングライター、ギタリスト、そしてビートメイカーである。
歌はもちろんのこと、奏でるギターも非常に渋く音楽的な背景が伺える。
さらに、歌わず弾かずとも彼は非常にドープなビートも組める、ちょっと新しいタイプのアーティストであるが、彼が音楽家として本当に優れていると感じるのは、それらを全て”シンプル”にやってのけるという点である。

※過去にTom Mischについて書いた記事もどうぞ

センス溢れすぎるTom Mischという男
昨年からずーーっとハマり続けているミュージシャンがいる。 ロンドン出身のTom Misch(トム・ミッシュ)という男である。中々のイケメン...

彼の楽曲を聴くと分かるが、本当に最小限の音で作っており、余計な音が一切無い。

だからグルーヴが潰れないし、歌が浮かび上がる。全ての音が生き生きとする。
これは曲を作る者としては、理想のあり方の一つである。

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『Geography』で見せたTom Mischの最新型

さて、今回のアルバムについて日本の音楽メディアも記事にして取り上げているが、
だいたい共通して言われているのは、「これまでのTom Mischとは違った新たな路線が表現されている」という様な点である。
これは、これまでのJ Dillaインスパイアなブーンバッブ、ネオソウル路線から、いわゆる踊れるディスコ要素を全面に出した形へシフトしている、という意味合いを指している。

実際Tom Misch本人も「J・ディラみたいな90年代のヒップホップのビートを取り入れていたこともあったけど、最近はもうそういった音楽は作っていない。いまはそれを通過して、ディスコやハウスに挑戦したい時期なんだ。これまで誰も作ってこなかった音楽を生み出すのは、とても重要なことだと思う。自分のサウンドとはどんなものなのか、その答えを追及しているところだよ。」と述べている。(出典:mikiki.tokyo.jp

本作で言えば、「South Of The River」、GoldLinkが話題の「Lost In Paris」、名前の通り「Disco Yes」そして「Cos I Love You」など、がまさにディスコやハウスなどの路線であろう。

確かにこれまでのTom Mischからすると、今回のアルバムはそういった踊れるタイプの楽曲が目立つ。
このように楽曲の方向性を変える場合、「前の方がよかった!」というファンの声が多くなるのがよくあるパターンだが、私が調べた限りではそのような声は不思議と無いようだ。

そう、今作が凄いのは、楽曲自体は変化に富んでバリエーションを見せているが、Tom Mischたる要素自体は根底にというか全般にしっかりと感じることができる点である。進化はしているが変化はしていないのだ。
「Tom Mischたる要素」は中々言葉に表すことはできないが、冒頭でも述べたように「シンプルさ(空間コントロールも)」や、「ビートと歌の調和」がキーとして一つあるだろうと感じる。
この辺りが、グルーヴに身を揺らしながらもどこかリスナーにゆったりとした隙間を感じさせ、例えハイテンポの四つ打ち曲であっても、彼独特の緩さに心地よく浸れるのかもしれない。
あとは、やはり個人的にはドラムのフィールや音質が相変わらず最高。
この辺は、やはりビートメイカーたる強さだ。

サマソニ×Tom Misch!

今回のアルバム『Geography』が盛り上がる理由の一つに、今年のサマソニ出演が決定したことがあるだろう。
これは本当に待望の初来日である。
今やヨーロッパやアメリカではライブチケットがソールドアウトする勢いのアーティストであるが、これを機に日本でのライブも増えることを願う。

ちなみに、今回の『Geography』は日本国内版と輸入版があるが、国内版はボーナストラックが2曲追加されている。
また各CDショップでそれぞれ異なる特典をつけていたため、どこで買うか迷うのが楽しかったが、私はタワレコにて購入。
なぜなら国内版を購入すると、Tom Mischの原点のような作品が詰まった『Beat Tape 2』のCDが先着でもらえたのだ。
すでにDL版で音源は購入済みだったが、『Beat Tape 2』のCD化は世界初であり、やはりこれはテンションが上がる特典であった。

さて、この後も引き続きTom Mischに関して、記事を続けよう。

※まだ『Geography』を聴いていない方は、Tom本人のsoundcloudで聴けるのでぜひ!

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