昨年秋頃からどハマりしているアーティストの一人、SIRUP(シラップ)。
最近ではHonda「VEZEL TOURING」のCMソングとして「Do Well」が起用されるなど、次第に知名度が高まっている。
今日はプチ楽曲研究として、SIRUPの中でもメロウな甘いナンバーである「LOOP」について少々掘り下げる。
個人的には弾き語りカバーする曲としても非常に雰囲気が良い曲だと感じているので、この後記すコード進行もぜひ弾き語りの参考にしてほしい。
コード進行はR&B定番
こんな感じの響きになる
どういうコード進行?
キーはE♭マイナーで、ディグリーネームに置き換えると
となる。後半2つのコードはE♭マイナーキーの中に無いコードであるが、一体どう解釈するべきか。
これは非常に簡単で、先頭のⅥ♭△7(B△7)をⅠ△7として捉えた部分転調になっている。
つまり、
いわゆる2-5-1となることで、循環できるようなコード進行となっているのだ。
まさに今回の楽曲タイトル「LOOP」にふさわしい。
このコード進行は特にR&Bであるが、ポップスでもかなりメジャーなコード進行で、クールでいい感じなオシャレ進行を作る場合はとても便利だ。
椎名林檎の「丸の内サディスティック」やGrover Washington, Jr.の「Just the two of us」などが有名だが、他にも枚挙に暇がない。
さて、今回のSIRUP「LOOP」は、上記コードを循環させながら、オケ自体も大きな変化もなく一定の繰り返しであり、さらに楽曲の構成をみても
Intro
↓
Aメロ
↓
Bメロ
↓
Cメロ(サビ)
↓
Aメロ
↓
Bメロ
↓
Cメロ(サビ)
↓
Dメロ(ブリッジ的)
↓
Cメロ(サビ)
↓
Outro
という至って王道な構成なのだが、聴いていて飽きることなく5分が過ぎてしまう。
これはもちろんSIRUPの歌自体の魅力を示しているが、制作に関わったShingo.Sの気だるい中毒性あるトラックも貢献しているだろう。
今後もSIRUPの楽曲は続々紹介していくのでお楽しみに。
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