初心者でもランディングネットは必要か?
ちょっとだけ前置きを。
「でかい魚かけた際に必要なだけでしょ?いらないいらない」
って思う人が割といるようで、特に初心者だから大きい魚なんて釣れないから不要と感じる方もいるかもしれない。
しかし、自然相手の釣りなので、いつ誰がどこで大きい魚を釣るかは全く分からない。
だからこそ必ず携帯する必要があるわけで、これがないと他の釣り人に手間と迷惑をかけてランディングネットを借りるか、自分の竿が折れるか、そういった結末になるわけです。
ランディングネットを持ってこないで他人に借りるような釣り人は結構嫌われます。。。
特に大物がかかる可能性のあるシーバス釣りでは短時間釣行でも持ってないと絶対ダメ。
ランディングネットの買い方は意外と複雑?
自分が初めて買う際に意外と分かりにくかったのが買い方。
(もちろんセット販売もあるが)基本的には、ネット(網)部分とシャフト(柄)部分に分かれていて、それぞれ好きなものを組み合わせて買う、というパーツ販売になっている。
それに加えて、付属パーツが存在し、それらを使うことでより利便性をあげることができる。
使用機会は少ないし、最低限の耐久性があれば安いものでいいんじゃないかと私も考えていたが、少ないのは実際に魚を取る機会だけで携行自体は必ずするものだし、特に私のようなシーバスを陸っぱりからランガンで狙う場合は常に体で背負ってることが多く、軽さや運びやすさもめちゃくちゃ重要になる。
こういうこだわりを少しでも反映させると、セット販売のランディングネットでは条件に合うものがなくなるので、初心者こそ次の各パーツを揃えたい。
- ネット…これはないとダメ
- ランディングシャフト(柄)…これもないとダメ
- ジョイント…ネット部分の首を折りたためるようになるので、運搬や釣行の際に邪魔になりにくい
- タモホルダー…ベルトやD管などにタモをひっかけて携行できるようになる。よくある肩掛けベルトではだめなのか??も後述する。
私が実際に使っている超おすすめの組み合わせ
ランディングシャフト


柄であるシャフトを選ぶポイントは
- 伸ばした際の長さ
- 仕舞寸法(=携行性)
- 軽さ
の3つだと思う。
1つ目は、釣り場から水面に届かないケースが意外とあるので、釣り場によって必要な長さを用意する必要があるが、分からなければ5mあれば概ねカバーできるのではというのが一般的な見解。
2つ目は、伸ばしていない時は柄自体の長さを少しでも短くできた方が持ち運びやすい。
ここもメーカーによってマチマチで、恐らく同じスペックでも20cmほどの差が最大であると思うので、運搬性が気になる人は注意した方がよい。
3つ目は、ランガンスタイルなど実際に釣行時に背負う場合は結構重要なポイント。
100g違うと結構体感変わるので、なるべく軽いに越したことはない。
ランガンなどせず、常に同じ立ち位置で釣る場合は地面に置いておくと思うので、そういうスタイルの場合は気にしなくても良いかもしれない。
以上を考慮し、自分が選んで実際に現在使用しているのがこちら。
ダイワ(DAIWA) 玉の柄 ランディングポール II 5
もっと安物で仕舞寸法と軽さに長けているものはあるのだが、ある程度条件に適合しつつ人気でレビューも多いランディングシャフトと言えばこの商品。
Daiwaブランドということで、万が一買い替えなどで手放す際にメルカリ等で販売することを想定すると、最終的なコストパフォーマンスはこの商品に利がありそうと判断し、あえて安物すぎないメーカー品をチョイス。
ちなみにスペックだけで見た場合に迷ったのはこちらの商品で、仕舞寸法、軽さ、共にこちらのほうが優れており価格も二千円ほど安いので、これ結構おすすめ。
(ただね、伸ばした際のゼブラカラーがなんかダサいんだよな。。。)
ネット

選ぶポイントは
- 網の大きさと形
- ネットの材質
- 携行性
1つ目は、実際に自身が釣りをする際に釣れてしまう可能性がある最大のサイズ、を取れるかどうかで決める。気をつけたいのが、狙っている魚がメバルでもその釣りで70cmのシーバスが釣れてしまう可能性があるのなら、そちらを考慮したサイズで購入したい。
また、"深さ"も忘れずに考慮するということ。
形は、丸型や楕円型、台形型などあるが、これはそこまで関係ないかなと個人的には思う。
サイズの方が断然大事。
2つ目は、大きくはナイロン製とラバー製に分かれるので、そこの選択となる。
基本はナイロン製だが、ラバー製の方が魚を傷つけにくいので、リリース前提の釣りの場合は後者の方が魚には優しいようだ。
3つ目は、折りたためるかどうか、である。
ネットは実際に現物を見るとわかるがかなり大きい。
当然釣り場まで電車やバイク、自転車などで行く場合は、運搬する上で割と厄介なものとなる。
しかし、ネットには折りたためるものがあり、その場合釣り場に持って行く際は小さく折りたたみ、釣り場で広げる、といったことが可能になる。
ちなみに魚を取った後のネットは結構匂いや汚れがつくので、その状態でネットを持ち帰るのが嫌な人も多いと思うが、折りたためるネットならコンビニの袋とかに入れて持ち帰れるので、かなりおすすめ!
以上を考慮し、自分が選んで実際に現在使用しているのがこちら。
メジャークラフト(Major Craft) ヘキサネット 4ピース
最大のポイントは4ピースに折りたためるという点。
前述の通り、ネットは二つ折りに畳めるものが存在するが、この商品の場合はなんと四つ折りまで小さくできる。

これにより、電車釣行などに非常に便利であり、なおかつネットフレームの形状が魚を取り込みやすい六角形なところもおまけ的に気に入っている。網が大きいLサイズもあるので、心配な方はそちらを。
ジョイント

ネット部分とシャフト部分を繋ぐもので、これがあると折り畳んで携行性を高めることができる。
首を折りたためるだけで、釣行時の負担がかなり減るのでこれは結構おすすめ。
折りたたむ前

折りたたんだ後

ちなみにジョイントで有名なブランドといえば、昌栄かプロックス。
前者は金属製で、さらに取り付け取り外しも工具不要なので扱いやすいが少々値段が高い。
後者は樹脂製で錆びにくいが、取り付け取り外しに工具がいるので、釣り場での脱着は面倒かも。
自分が選んで実際に現在使用しているのは前者のこちら。
昌栄(SIYOUEI) フレックスアーム VerII レッド No.755
この昌栄のジョイントは2種類あるので注意したいが、折り畳んだ際にロックするものとしないものが存在するということ。
折り畳んだ際にロックできると、勝手に開かなくなるので風などで不意に開いてしまう心配がないが、逆に言うと魚を取る際に、手でこのロックを一度解除した上で使用する必要がある。
一方、ロックできないものの場合は、魚を取る際に手間取ることはなくなるが、不意に開いたり、ぱたついてしまうこともある。(ただし、付属のゴムで抑えられるのであまり心配はない)


自分はロックしないものを選んだが、例のゴムのおかげで特別不満はない。
ただし、昌栄のものは自分で手締めするタイプなので工具不要は有難いが、その代わり割と緩んだりする実感があるので、釣り場に着いた際は必ずチェックしてから釣行するほうがよい。
あと、金属製だから一応錆びなどは注意かな?
タモホルダー

これはランディングネットをズボンのベルトや、ライフジャケット、バッグのD管に引っ掛けるためのパーツで、ランガンスタイルにはかかせない。
(※ちなみにD管ってこんなやつ)

使い方としては、こんな感じで差し込んでおけるようになるので、ランガンなどに便利だし、何より使う際に抜くだけで使えるのが快適である。



ちなみに、こんなタモホルダーなど買わずにランディングシャフトに元々付属しているこんな感じの肩掛け用ベルトでいいじゃないか、と思う方もいるだろう。

しかし、肩に斜め掛けしている状態でいざ使おうとすると、魚をかけた竿を片手で持ちながらこのベルトを頭くぐらせて体から外すのは結構難しい!
ぜひやってみてほしいが、ただでさえかなり焦っている状況なので、少しでも手間取っていると彼らに逃げられてしまうのだ。
かといって斜め掛けではなく、片方の肩にかけて釣りをしているとキャスト時などすぐにズレ落ちたりしてまあ邪魔で邪魔でしょうがない・・笑
使えば分かるこの便利さといった感じの商品なので、まずはデフォルトの肩掛けベルトで始めてみて、私のように実際に苦しんでみると良いかもしれない。。
そしたら黙ってこれをぜひ買おう。消耗品でもないし、ランディングシャフトを新調しても継続して使えるので。
そして、実際に現在私が使用しているのがこちら。
プロックス(PROX) タモホルダーライト
一つ注意点としては、ランディングシャフトの太さが結構ある場合はタモホルダーがハメられない可能性もあるので、ちゃんと適合サイズを見て購入すること。
そういう自身の不注意による悪質なレビューがAmazonで結構みられるので、ぜひ注意したい。
(なお、上で挙げているダイワのランディングシャフトであればMサイズで問題なしだった)
以上、ぜひ購入の参考になればと思う。
そして、どうかランディングネットは必ず釣り場に持参するように!
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